「名無しさん」からのコメントについて(完全無農薬など)
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コメントが寄せられた場合には、コメント欄に返事を書くことが多いのですが、
「名無しさん」からのコメントについては、ちょっと長くなるので、本文の記事欄で返事をしました。
私のブログはもう数年書いていて、記事の数も700を超えています。
それらの記事を読んでもらえれば、多分、私のことは分かるのでは?と思っています。
過剰に書いたことはありません。
その時、普段にしていることや考えていることを書いています。
(差し障りがありそうなことは書いていませんが。)
「名無しさん」とは、考え方が違うのかもしれません。
「名無しさん」のコメントを読むと、考え方が固まってしまっていませんか?
私は、いろんな農業があっていいと思っていますが。
私の野菜作りは、いわゆる「有機農業」や「自然農法」とは違って、少し優柔不断です。
できるだけ農薬は使わないようにしますが、農薬の使用は否定しません。
どうしようもない時には使います(特に、殺虫剤)。
でも、除草剤や土と混和する殺虫剤はこれまで一度も使ったことはありません。
土の中の微生物を殺したくないので。
肥料のほとんどは、有機肥料です(液肥の場合、化成分が入っていますが)。
そのせいか、同じ畑で、今年で10年目に入りますが、毎年、作柄は良くなっていると思っています。
以前に書いたかもしれませんが、野菜などの農作物だけに無農薬を求めるのでしょうか?
作物が病気をしたり、虫に食べられたりしたときに、「薬」を使うことは「悪」なのでしょうか?
私はそうは思いません。
「薬」を使わないですむ健康な身体を作ろうとは思いますが、何らかの事情で病気やけがをしたときには「薬」を使って治します。
これは、ヒトでも作物でも同じだと思っています。
最近の農薬はきちんとした毒性試験をされています。
あとで書きますが、むしろ「木酢液」や「竹酢液」の方が、毒性試験をされていないため、大丈夫かなあと思ったりします。(と言って、使用を否定するものではありません。)
そんな考えで、野菜を作っています。
「名無しさん」のコメントの全文は以下の通りです。
20年も前から完全無農薬の野菜を茨城県の友人から送ってもらっています。網をかけたり、手で虫を取ったり大変、勿論除草剤も使いませんので草取りも大変です。60軒の家庭の野菜と米をまかなっています。
また友人の30台の女性は完全無農薬2年目でがんばっています。消費者が支えて援農にも皆さん進んでいっています。
私の町では「減農薬」の野菜は普通に、当たり前に売っています。
「気ままな耕作日記-野菜大好き新規就農12年目になりました。」「・・・少しずつ経験を積んでいます。基本的には有機栽培です。」気ままは結構ですが・・・有機栽培とは完全無農薬のことを言うのでは?
さいごに、「有機栽培とは完全無農薬のことをいうのでは?」と書かれていますが、どうでしょうか?
「完全無農薬」という言葉は聞きますが、言葉の意味が正確ではないと思います。
無農薬に完全という単語がついていますが、
無農薬で作物を作った場合に、完全とそうでない場合があるのでしょうか?
無農薬とは、普通、農薬を使わないで栽培したということだと思いますが、さらに完全を付ける意味はどこにあるのでしょうか?
いかにも、「私の作った野菜は農薬を使っていません」ということを強調しているような気がします。
さっき、「木酢液」や「竹酢液」のことを書いたのですが、有機栽培をされている方はこれらを使う場合があります。
でも、これらにはフェノール臭があります。
多分、蒸し焼きの過程で、化学反応が起きて、色んな物質が生じていると思います。
数百度になっていますので、色んなことが起きても不思議ではありません。
ひょっとすると、ダイオキシンが生成しているかもしれません。
フェノール臭がある代表的化合物にフェノールがありますが、これには防腐作用や多分、殺虫作用もあると思います。
詳しく調べると、もっと色んな化合物が検出されると思いますが。
「名無しさん」は多分、ご存知とは思いますが、このようなものも使っている場合があります。
そんな細かいことまで言い出して、一体、何を言いたいか?と思われるかもしれませんが、
本当は、このような細かいことまで知っておくことも必要だと思っています。
それから、私も以前に、3,4年、40軒程度のお宅に、1週間に1回、宅配をしていました。
その時の経験からですが、名無しさんが書かれていたような、60軒の家庭の野菜はまかなうことはできません。
「まかなう」のではなくて、「提供している」のです。
「まかなう」というと全部のように思えますが、足りない野菜は、スーパーなどで買われています。
それから、名無しさんの町は何といいますか?
かなり進んでいる町だろうと思います。
良かったら教えて下さい。
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