減農薬減化学肥料認証制度

2011年1月 6日 (木)

今年の夏野菜の作付けを計画しています。

雨 時々 雪

  

昨日、収穫したキャベツとリーフレタスを、

正月が過ぎた今日から出荷し始めました。

  

去年の暮れから、晴れ間らしい晴れはありません。

いつも、雨や雪が降っています。

こんな天気はいつまで続くのでしょうか?

たまには、すっきりとした晴れ間が出てほしいです。

  

昨日、飯塚の普及センターから、ほ場に二人、来られました。

理由は、福岡県の減農薬・減化学肥料栽培認証制度で栽培しているキャベツの現地確認のためです。

栽培計画と記録にずれはないかのチェックでした。

残留農薬の検査のため、サンプルとして、キャベツを5個持っていかれました。

  

栽培している全ての野菜で、その制度の認証を取ればいいのですが、

1品目で3000円の申請費用と、1枚のシール代金が2円ということがあって、

申請品目は絞り込んでいます。

その制度の経済的な効果が疑問視されているためでしょうか?農家の制度への普及はあまり進んでいません。

福岡県のさらなる取り組みを期待しています。

   

1月には、夏野菜の更新申請の時期になっていて、私の場合はトマト、にがうり、オクラの3品目です。

作付け場所は毎年変えるので、計画書は毎年出しています。

来週には、普及センターに原案を提出する予定です。

実際には、その他にも、たくさんの野菜を作るので、具体的な計画には、ちょうどいいです。

頭の中にぼんやりとある計画を紙に書けば、不具合なんかも見えてきて修正もしやすいです。

いつも1枚の真っ白な紙に、ほ場での割り付けや、品種、畝幅や株間そして株数まで書き出します。

全部を書くので、見やすいです。

見逃しもしにくいです。

今週は、この仕事になります。

   

201101061   

  

今日の大根の畑です。

まだまだ、たくさんあります。

雨が降る中の収穫はつらいのですが、

明日から少しずつ収穫していこうと思っています。

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2010年1月28日 (木)

今年の夏のトマトはどんな品種を作ろうかと迷っています。

曇り のち 晴れ

  

今年の夏のトマトはどんな品種を作ろうかと迷っています。

1月末のFマーク(福岡県減農薬・減化学肥料栽培の認証制度)の申請書には、

迷った末に、4つも品種を書いてしまいました。

タキイ種苗の「桃太郎8」と「桃太郎ファイト」、

それに、サカタのタネの「麗夏」と「ルネッサンス」です。

  

余談ですが、タキイのトマトの桃太郎は、品種が何種類もあります。

あんまり多いので数えてみると、なんと19品種もありました。

出荷の時期によって品種が違うのですが、多いですね。

  

その余りの多さに、どの品種を選ぼうかと迷った末に、「桃太郎8」と「桃太郎ファイト」を選びました。

いずれも、夏の栽培に、比較的、向いているとのことです。

「桃太郎8」はここ数年作っています。

トマトはもともとアンデス地方が原産地と言われていますので、

真夏の本当に暑い時期の栽培はかなり難しいです。

私の住んでいる飯塚市は盆地なので、夏は35℃を超える日がたびたびあります。

もっと涼しい高冷地だと作りやすいのですが。

  

気づいている方もおられるとは思いますが、

農産物直売所でも、8月になると、トマトの出荷が急激に減少します。

お盆頃には、極々わずかなトマトしか売られていません。

これは、あまりの暑さと水不足で、トマトが枯れてしまうからです。

  

去年は、お盆まで出荷できましたし、一昨年は8月末まで出荷できました。

去年は8月の初めに先端を切ったので、出荷がお盆までになってしまいました。

ここ2年の経験から、先端を切らなければ、ひょっとすると、9月まで出荷できるのではないだろうかと思っています。

今年は、これに挑戦したいと思っています。

  

去年までの対策は、

①雨よけハウスで作っていて、ビニールは紫外線カットのものを使用したこと。

 →害虫が入らないことと少しだけ温度が下がるようです。

②7月に入ってから、寒冷紗をかけたこと。

 →温度を下げるため。

③稲わらをうね溝に敷き詰めたこと。

 →温度低下、うね溝まで根が張ること、雑草抑制、湿度の調整

④ハウスの横に、溝を掘ったこと。

 →雨が侵入しないように

⑤灌水チューブを通して、トマトの木が水不足にならないようにしたこと。

⑥トマトの木を、50cmくらい垂直に立ち上げて、その後、斜め誘引をしました。

 止め具も購入したので、トマトの木がズレ落ちないようになりました。

  

以上のようなことをしたのですが、

これからも情報を収集して、良いものがあれば取り入れていきたいと思っています。

  

トマトは手がかかるのですが、野菜を作り始めた頃から、作りたかった野菜です。

やっぱり夏のトマトはおいしいです。

家族はそのトマトの味を知っているので、冬に食卓にはあがりません。

今年もうまくいくといいのですが。

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2010年1月24日 (日)

1月のこの時期、今年の夏野菜をどこにどの品種を作ろうかと考えています。

晴れ

  

昨日はみぞれ混じりの寒い日でしたが、今日は一転して晴天でした。

でも、風は冷たかったです。

  

今は、収穫だけですので、

今年の夏野菜をどこに、どの品種を作ろうかと考えています。

1月中に、Fマーク(福岡県減農薬・減化学肥料栽培の認証制度)の申請があるため、ちょうど良いという点もあります。

ちなみに、野菜のFマーク申請者は飯塚・直鞍地区で20名前後だそうです。

数年前に比べて、増えていません。

Fマークの浸透度が低いためだろうと思います。

  

このブログを見られている福岡県の方で、「Fマークてなん?」と思われる方もおられると思います。

一般流通として、有機農産物の認証が難しい状況ですので、その次に取得しやすいのがFマークです。

「この農産物は減農薬です」とか「化学肥料の使用は少ないです」とかは、このFマークを取得して、初めて、言うことができます。

私は、現実的には、このFマークはありがたい制度だと思っています。

しかし、なにせ浸透していないのが、大きな欠点です。

いつか普及すると思って、今年もトマト、ピーマン、オクラ、ゴーヤの4品目を申請しました。

  

エコファーマーという制度もありますが、エコファーマーは人を対象にしていて、農産物を対象にしているものではありません、

Fマークの方がはるかにきびしいです。

    

Fマークのことばかり書いてしまいましたが、

作付けは、A4の紙に、大まかな畑の大きさを書いて、その中に、作りたい野菜を埋めていっています。

絵を描いているようなものです。

過去の作付け図を見ながら、できるだけ連作しないようにとか、水が欲しい野菜は井戸の水が供給できやすいようにとか、夏野菜が終わった後の秋冬野菜も作りやすいようにとかを考えながら、地図を埋めて行っています。

  

いつもは作りたい野菜から考えるのですが、

今年は、それと合わせて、各月に何を収穫しているかという点からも、作付けを考えています。

というのは、妻と二人だけでしているので、労働力を超えないようにしたいためです。

労働力を超えてしまうと、その作物は放置状態になってしまいます。

去年はインゲンが、一昨年はピーマンの半分がそのような状態になってしまいました。

と言っても、決してゆっくりしているわけではありません。

朝5時から昼まで、そして夕方には畑に出ていますし、夜は袋詰めをしています。

夜の9時過ぎまでかかることもしょっちゅうです。

12時間くらい働いているときもあります。

  

休む日もあまりありません。

というよりは、休めないと言った方がいいのかもしれません。

夏の野菜は、特に果菜類は毎日収穫して、毎日出荷するものが多いからです。

  

作成した収穫カレンダーを眺めると、ピークは7月と8月でした。

我が家の主要な夏野菜のズッキーニ、きゅうり、トマト、ゴーヤ、ピーマン、枝豆、オクラなどがいっぺんにできます。(台風が来なければ)

9月と10月の収穫が少ないので、

今年は、8月に、インゲンとズッキーニの種を蒔こうと思っています。

それぞれキュウリのうねをそのまま使おうと思っています。

  

それぞれの野菜の品種については、別途、書こうと思っています。

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2009年1月19日 (月)

今年の夏野菜の種類と品種を検討しています。

晴れ (気温はそんなに上がらなかったのですが、久しぶりの晴れでした。)

  

今年作ろうと思う野菜の種類と品種を検討しています。

毎年、年末からこの時期が夏野菜の検討時期です。

  

少し早くないか? とか思われるかもしれません。

まだ、秋冬野菜が畑に植わってる段階なのにとも思われるかもしれません。

何で今ごろかとも思われるかもしれません。

  

それには、いろいろと理由があります。

1つは、4月に植える苗を注文する時期が今頃です。

苗農家では、トマトは2月に入ると、種を蒔きます。

ピーマンやナスはもっと早く、1月末には、種を蒔きます。

私が作ってほしい品種を希望する場合には、どうしても今のこの時期になります。

もう、トマトやキュウリは注文しました。

  

もう1つは、福岡県の減農薬・減化学肥料栽培の認証制度の申請時期が1月末までという理由です。

これまで、夏野菜で申請していた野菜は、トマト、ピーマン、ゴーヤ、オクラの4種類でした。

私の中では、栽培面積が広くて、長期間、収穫するものを選んで申請をしていました。

基本的には、化学肥料はあまり使わないし、農薬もたまにしか使いません。

ですから、どんな野菜でも申請できるのですが、

申請資料を作るのが大変なことや1品目に3000円の申請費用もかかるので、制限しています。

(申請用の様式も、栽培計画なんかはエクセルできっちりと書くことが決められていて、これではパソコンを使えない人はまず不可能です。誰が書くかといえば、結局は普及センターの担当者が書かざるをえません。画一的で、これでは申請を大幅に増やす事は難しいでしょう。逆に、役所側は簡単で、自分たちの都合の良いように変えています。地方分権と言いますが、こんなことでは、地方にも任せられないでしょう。)

来年から、新規で申請する場合、さらに規制がかかって、1品目の栽培面積は5アール以上と決められてしまいました。

私のような少量多品種栽培をするものにとっては、まるで規制をかけて、追い出そうとしているかのような政策変更です。

これでは、少量多品種栽培をして、新規に取り組もうとしているものを排除しようとしていることしか考えられません。

福岡県の農業政策は少しおかしいのでは?と思わざるを得ません。

何のための、そして誰のための認証制度なのでしょう。

そんなこともあって、今年はトマトとピーマンの2品目を申請しようと思っています。

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2009年1月 3日 (土)

「fマーク通信」が届いて思うこと

晴れ (昼は暖かかったのですが、朝晩はかなり寒いです。)

  

今日から、少しだけですが、野菜の収穫を始めました。

レタスと大根を少々ですが。

31日から元旦、2日と休んでいたのですが、

どうも体がなまってしまいそうです。

まだ、正月の3が日だというのに。

農作業が習慣になってきたのかもしれません。

  

今日、fマーク(エフマーク)通信の第8号(2008年12月号)が届きました。

「fマーク」というのは、福岡県の減農薬・減化学肥料栽培認証制度のマークです。

制度を利用している農家にも届けられるようです。

   

200901033 写真に撮ってみました。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

200901032 こちらは裏面です。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

200901031 裏面の上部に載っていた表を拡大しました。

左にラベルの発行実績、

右にホームページアクセス回数が載っています。

  

  

  

  

これらの数字が多いのか、あるいは少ないのか、人によって判断は分かれるでしょう。

私は、これらの数字を見て、率直に少ないと思いました。

  

私の年間で使う認証ラベルは、中の大きさで、およそ1万枚です。

野菜はわずか35アールくらいの面積です。

4月から11月までの、中サイズの枚数の合計は約78万枚です。

平均してみると、私の規模で、わずか78人くらいしかいないのです。

12ヶ月でみても、100人程度です。

福岡県で野菜やくだものを作って販売している農家の数からみると、非常に少ない人数といえます。

   

右のホームページアクセス回数の月平均は約16000アクセスです。

私のような者が書いているこのブログでさえ、月平均ですると、およそ1万アクセスくらいです。

(春から夏にかけては1万アクセスを超えますが、冬場の今は5000アクセスくらいです。)

このアクセス数は(財)福岡県農業推進機構の全体のアクセス数ですので、

実際のfマーク関連のアクセス数にすると、もっと少ないものと思われます。

   

認証を受けている農家がもっとがんばらなければいけないのか、

あるいは、福岡県がもっと広めないといけないのか、

多分、その両方ががんばらないと一般の消費者まで浸透しないかもしれません。

  

正月そうそうから、自分にとっては少し残念な実績報告を見ました。

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2008年11月24日 (月)

キャベツに青虫がたくさん付いたので、殺虫剤を散布しました。

雨 (ほぼ1日中、雨が降っていました。)

  

11月の上旬まで、雨が少なく、暖かかったので、

栽培しているキャベツに青虫がたくさん発生しました。

そのため、葉っぱが食べられ放題になってしまいました。

結局、殺虫剤を散布し、何とか、食害の被害から守ることができました。

   

殺虫剤は10月の終わりと11月の初めに2回、散布しました。

初回の10月散布時の翌日の朝、畑に行くと、

キャベツの葉に、真新しい緑色のフンがあって、よく見ると、大きな青虫が生きていました。

実は、使った殺虫剤はいつ購入したか不明でした。

あまり使わないので、2,3年前のものかもしれません。

ハウスの中の机の引き出しに入れているのですが、夏の暑いときもそのままです。

殺虫剤の中の成分が失活したのかもしれません。

   

数日たっても、大きい青虫は死んでくれることはありませんでした。

それで、1週間後に、1回目と違う殺虫剤を、農協から新たに購入して、散布しました。

これは、よく利きました。

ちなみに「アファーム」という殺虫剤でした。

殺虫剤の容器には、購入年月日を記入して、以後、気をつけることにしました。

   

200811172 この写真は、2回目の殺虫剤散布後の11月17日に撮影しました。

殺虫剤が効いて、内側から、きれいな新しい葉が出てきています。

  

  

  

  

  

200811173 これは、ひどい例です。

これも殺虫剤が効いて、

内側から新しい葉が出ています。

これくらいだと、どうにか、ギリギリで、キャベツの玉になってくれると思っています。

   

  

  

  

青虫は内側の新しくて柔らかい葉から食べます。

ほおって置くと、キャベツの玉はできません。

  

殺虫剤をできるだけ使わなくてよいように、毎年、9月の下旬に定植しています。

それでも、毎年、1回or2回くらいの殺虫剤を散布します。

今年は10月が暑くて、雨も少なかったです。

こんなときには、モンシロチョウが乱舞します。

パオパオなんかで覆っておけばよいのですが、コストが合いません。

ちなみにモンシロチョウは12月でも暖かければ飛んでいます。

冬になったら、死ぬとばかり思っていましたが、気温が氷点下になっても生き残っています。

  

キャベツは福岡県の減農薬・減化学肥料の認証制度に申し込んでいます。

キャベツの農薬基準は5回以下です。

種子消毒はされていなので、今回の散布回数2回は基準以内になっています。

現在はかなりの低温になっていますし、雨も多いので、

多分、もう散布することはないと思っています。

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2008年4月 7日 (月)

極早生玉ねぎの収穫

雨 のち 晴れ  (午前中には、雨が上がって、午後から農作業ができました)

    

極早生の玉ねぎ(博多こがねEX)の収穫を少しずつ始めました。

「貴錦」は未だあまり大きくなっていません。

私のところは、飯塚でも寒い方なので、同じように植えていても、遅くなってしまいます。

同じ福岡県でも、この品種ならもっと早く収穫できるはずです。

トンネルをかけようかとも思ったのですが、

3月は雨が多いので、病気が出るのが心配で、結局、やめました。

   

出荷を始めるので、先週末、「福岡県減農薬・減化学肥料栽培認証」の検査に、農林事務所の担当者が来られました。

そこでわかったことですが、

購入した苗の農薬散布回数が4回でした(育苗時に使われたものです)。

県の認証基準の上限が4回ですので、ぎりぎりセーフでした。

苗農家は、病気の苗を出荷することはしませんので、このくらい散布されると思います。

(もし、病気の苗を出荷すると、場合によっては、弁償させられます。)

栽培期間中は全く農薬を使用していなくても、種や苗のときに使われていれば、農薬の使用回数にカウントされてしまいます。

実際には、本圃での栽培期間の方がはるかに長いのですが・・・・・・・。

    

P10000951 収穫している玉ねぎです。

    

    

    

    

    

    

    

P10000961 ほぼ丸い、きれいな玉です。

   

    

    

     

    

    

    

P10203111 3月6日   

この頃から急速に太りだしました。   

    

     

     

    

    

     

P10205941 3月21日

    

    

    

   

   

   

    

P10000881    

4月5日

現在の状態です。

茎が倒れているものもあります。

    

    

    

      

P10000981      

極早生の玉ねぎ畑の全体です。

2つの品種を合わせると、計約5000本です。

       

    

    

    

     

     

    

    

    

現在は、「博多こがねEX」ですが、続いて「貴錦」、そして4月末になると、早生種の「七宝7号」の収穫が始まります。

これから毎日、5月の中旬まで、玉ねぎの収穫です。   

    

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2008年1月11日 (金)

生産履歴は安心感につながっていると思っています。

雨 ときどき 曇り

   

前回のこのブログで、福岡県の減農薬・減化学肥料認証制度に登録していることを書きました。

野菜の袋に、認証シールを貼っていることが、どこまで、お客さんの安心感につながっているのか、半信半疑でした。

   

でも、今日の日経新聞の朝刊に、「生産履歴」が購入の決め手になっているという記事が書かれていました。

イトーヨーカドー、サミットなどのスーパー(当地には、そのようなスーパーはありませんが)では、履歴が検索できない通常のものよりも、売上げが上がっているそうです。

当地には、イオンさんの「グリーンアイ」という生産履歴を検索できるものもありますが、これもきっと売上げが上がっているのかもしれません。

   

私はどうかというと、実は、よくわかりません。

販売価格を高く設定しているわけではないのですが、売れ残ったりもします。

   

以前、何かで聞いたことがありますが、

いろんな価値や商品やサービスはアメリカやヨーロッパから日本に伝わるそうです。

日本では、東京に情報が集まり、その後、各地に分散されるそうです。

もし、その通りならば、この生産履歴の情報と価値も、いずれ私の住んでいる福岡県に拡がると思います。

(そうなってほしいと思っています。)

    

GAPという言葉を去年、初めて知りました。

GAPとは、Good Agricultural Practice の略で、直訳すると、「いい農業のやり方」ですが、日本語では、農業生産工程管理とか適正農業規範とかに訳されています。

日本版GAPのJGAP(ジェイギャップ)では、押さえるべき農場管理のポイントとして、

(1)農産物の安全、(2)環境への配慮、(3)生産者の安全と福祉、(4)農場経営と販売管理があるそうです。

単なる、実際の生産履歴だけではありません。

このGAPもヨーロッパが世界標準になっているそうです。

  

私なりの解釈では、良い農産物を作りそして販売するために、上記の(1)~(4)に取り組もうということだと思います。

現在は、ここまでする必要はないと思っていますが、いずれは、GAPのような生産管理をする必要が出てくるかもしれません。

(文書化して、実践するのはかなり大変です。)

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2008年1月 8日 (火)

福岡県の減農薬・減化学肥料栽培認証制度で、今日、ほ場視察がありました。

曇り 

    

ここ数日、暖かい日が続いています。

と言っても、当地の朝はいつものとおり、寒かったです。

昨日の最低気温は、-2℃でした。今日は、4℃でした。

     

福岡県にも減農薬・減化学肥料認証制度があります。

私は、一昨年の秋冬野菜から、認証を受けています。

県の農林事務所から、申請した野菜の収穫前に、1回、実際にほ場に来て、色々なチェックを受けています。

   

秋冬野菜は、ほうれん草、ブロッコリーなど7種類の野菜の認証を受けていますが、

申請の計画書はかなり面倒です。

年配の方なんかは難しいのでは?と思ったりします。

その作成のサポートをしているのが、農業改良普及センターです。

いつもサポートしてもらって助かっています。

   

一つの野菜で1回、収穫前に現地確認をするということは、

私のように、多種類の野菜を申請している者は、12月頃から、もう数回来られています。

ですから、いつもチェックを受けているような感じです。

   

申請した最初の年の作物は農薬の残留検査も受けました。

農林事務所の担当者が現地で収穫をして、もって帰り、検査に出されます。

OKになって初めて、認証シールを張るというルールです。

   

P10202811証シールです。

レタスの認証番号が表示されています。

携帯電話のカメラからも、

生産者情報がわかるようになっています。

実は、このシールは1枚2円します。

通常の直売所のシールは1枚1円が相場ですので、結構、高いと思っています。

    

   

     

P10202761 今日、チェックに来られた農林事務所の担当者と普及センターの担当者です。

ブロッコリーがもうすぐ出荷できそうなので、来られました。

(このブログに写真を載せる事は了解してもらっています。)

    

    

    

農産物に対する消費者の安全意識はだんだんと高くなっています。

例えば、中国からの農産物は安くても買わない消費者も多いと思います。

そのような消費動向に沿った施策を国や県も進めていこうとしています。

    

でも、抜け道を探ろうと思えば、できます。

一番大事なのは、結局は、その生産者の人間性かもしれません。

(一番、確実なのは、生産者が直接、届ける宅配だろうと、今でも思っています。)

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2007年12月31日 (月)

今年を振り返って

曇り 時々 雪 (かなり寒い1日でした。最高気温5℃。今冬1番の寒さ)

   

今日の朝、スーパーの産直コーナーに出荷して、今年の野菜作りも終わりです。

結局、大晦日まで出しました。

   

今年は大変珍しく、台風の直撃はありませんでした(近くを通ったのはありましたが)。

そのため、壊滅的な打撃は受けずにすみ、野菜たちもほぼ順調にました。

   

4,5月にできる極早生(貴錦)と早生(七宝7号)の玉ねぎはよくできたほうでした。

定植本数は1.5万本くらいでしたが、収穫が追いつきませんでした。

この点が失敗で、今年の秋は1万本の定植に抑えました。

収穫が梅雨前ですので、いつものように殺菌剤は使わずに済みました。

   

キュウリは四葉系の夏さんごでしたが、水をたえず与えたせいか、収穫は6月上旬から8月中旬まで続きました。

2ヶ月以上の収穫は、私にとっては珍しいことでした。

収穫期間を3ヶ月以上に伸ばすのは、今の私にはまだまだ難しいです。

    

ゴーヤは結構たくさん収穫できたのですが、9月の前後に、直径約3cm(俗に318)のパイプ支柱が折れてしまいました。

台風対策のために補強はしていたつもりでしたが、ゴーヤの重さは相当でした。

古いパイプ支柱を使っていたのが原因かもしれません。

草カメムシは相変わらず出てきて、一度だけ、殺虫剤を使いました。

   

雨よけハウスで作っているトマトも例年くらいの収穫はありましたが、少し青枯れがでてきました。

6年も同じハウスで、しかも自根で作っているので、しようがないかなあと思っています。

来年は接木の苗を定植しようと思っています。

夏のトマトは、やっぱりおいしいと思います。

   

ナス、ピーマンも良くできた方でした。

ピーマンは大部分を京波で、京ゆたかを試験的に作りましたが、京ゆたかの方が良かったので、来年は京ゆたかにしようと思います。

でも、全部で300株くらい植えていて、収穫しきれませんでした。

来年は株数を減らそうと思っています。

不思議なことに、毎年、現れるアブラムシはわずかしか発生しませんでした。

そのため、殺虫剤は使わなくてすみました。

   

オクラもそれなりにできました。

途中、花落ちが多かったのですが、追肥をすると回復しました。

   

ズッキーニもそれなりにできたのですが、定植が遅れたので、初期の収穫が少なかったようです。

   

カボチャは良かったです。

夏に水をたくさん与えたので、秋まで収穫できました。

わずかですが、冬至にも出荷できました。

   

冬瓜もそれなりにできたと思います。

長いものよりも、丸型の冬瓜の方が肉厚でした。

   

スイートコーンはウッディコーンを作ったのですが、需要はやはり、柔らかい甘いもののようです。

  

ジャガイモは植え付けが遅かったので、結果として、収穫も遅くなり、畝が草だらけになってしまいました。

来年はマルチを使おうと思っています。

  

秋冬野菜は現在進行形です。

   

妻と二人ですべてをやっていますので、手が足りないときがあります。

そのため、収穫しきれないということが起きました。

来年は少しセーブしたいと思っています。

   

夏の暑い中の農作業を共にしてくれた妻に感謝したいと思います。

そして、来年も、このブログを続けたいと思っています。

今年は、5万アクセスを超えました。

よろしかったら、来年も立ち寄って下さい。

    

P10202581 今日の写真です。

どんよりとした冬の雲と、

三郡山にうっすらと積もった雪が見えます。

   

手前から、極早生玉ねぎ、ほうれん草(トンネル)、レタス(トンネル)、

そして、これから先は見えませんが、

早生玉ねぎ、実えんどう、スナックエンドウの畝があります。

  

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