キャベツとほうれん草の糖度を計ってみました。(その2)
晴れ
測った糖度の評価について、ネット上の測定値と比較してみたいと思います。
他の青果物の糖度は次の通りだそうです。
トマト : 5~6度
フルーツトマト : 8~12度
いちご : 8~9度
すいか : 9~13度
メロン : 13~18度
これらの値と比較すると、今回の8度とか12度の糖度は相当に甘いと思われます。
でも、キャベツやほうれん草は、トマトでもないし、いちごでもありません。
糖以外の成分は全く違いますし、食感も違います。
ネットで調べているときにも、そのようなことが書かれていて、同じ種類の野菜で比較して、初めて意味があると思います。
それで、キャベツとほうれん草の糖度を調べてみました。
(1)キャベツ
○平均的な糖度 : 4~5度
○北海道和寒町の越冬キャベツ : 平均糖度10度
○甘さびっくり高糖度キャベツ : 10度以上
(2)ほうれん草
○平均的な糖度 春や秋 : 4度
○平均的な糖度 冬 : 5~6度
○秋田県、寒締めほうれん草 : 7度以上
○大和、寒熟ほうれん草 : 10度以上
○岩手県山田町のいわき農園 : 8度
○山形県赤根ほうれん草 : 12~14度
これらの測定値と比べると、
私のキャベツの糖度は普通のキャベツよりも高いのですが、越冬キャベツなどの高糖度キャベツよりも低いことが分かりました。
ほうれん草についても、ほぼ同じことが言えます。
私は有機肥料で作るのですが、露地栽培ですので、特別なことはしていません。
そのことを考えると、結局は、2月の寒さが糖度を高めているのではないかと思います。
私以外の他の農家のキャベツを測定すると、もっとよくわかるかと思います。
何とも後味が悪い結論になってしまいました。
それから、糖度のことを考えていて思ったのですが、それ以外の成分も大事だろうと思いました。
例えば、甘いだけのトマトはあまりおいしくありません。
この時期の大根は甘いのですが、辛味が少ないとあまりおいしくありません。
昨今、甘さだけが強調されているように思いますが、
それは一つの指標に過ぎないと思っています。
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コメント
はじめまして
一年くらい前から訪問させていただいております。
真摯で誠実な取り組み方にいつも感心して拝読いたしております。
昨今は甘味=美味しいと思われている傾向がありますよね、でもミカンなども酸味とのバランスの上でこそ本当の美味しさがあるのは確かなことです。
作物のうま味は数字に表れないでしょうから、どうぞ後味悪く思わず、自信を持って食べて安全で美味しい野菜を作り続けて下さい。
投稿: 菜園 | 2012年2月21日 (火) 16時45分