丸オクラ(エメラルド)栽培の長所と短所
曇り ときどき 晴れ
今年、オクラは丸オクラを作りました。
「エメラルド」という品種です。
長所は、
①柔らかいこと。粘りが強いこと。
輪切りにした丸オクラが入った、朝の味噌汁を食べたときのことです。
夏休みで帰ってきている娘が、柔らかすぎると言いました。
とろけ過ぎて、サクサク感がなかったのです。
妻が、5角形のオクラのような感じで、味噌汁に入れてしまったのです。
この丸オクラの入った味噌汁は、粘りもかなりあります。
柔らかいので、焼いて丸ごと食べることもできます。
②大きくても、硬くなりにくいこと。
通常の5角形のオクラは、10cm程度くらいまでが、適しています。
丸オクラは15cmを超えても、まだ大丈夫です。
このことは、毎日、収穫しなくても良いことを意味しています。
数日間、オクラを収穫しないと、次がなかなかできません。
良いことばかり書いたのですが、
短所ももちろんあります。
①節間が長いこと。
下の写真のように、丸オクラは10cm程度の節間があります。
これは、営利栽培に致命的かもしれません。
普通の5角形のオクラの節間は5cm程度です。
この2倍の開きはかなり大きいです。
1株のオクラの木からの収穫量は、丸オクラは1/2ということです。
単位面積あたりの収穫量はかなり少ないです。
値段が2倍ならいいのですが、そんなふうにはなりません。
栽培農家が手を出しにくい野菜かもしれません。
この携帯電話の長さは10cmちょっとあります。
かなり長いです。
右側が丸オクラで、左側が枯れたキュウリです。
1週間くらい前の写真なのですが、
左のキュウリ支柱の横の直管の高さは1.8mくらいなのですが、
丸オクラの背の高いものは、もう1.8mを越えています。
節々が長いので、背も高くなるのかもしれません。
もう一つの欠点は、
②10株中、1株か2株は、オクラの実がならなくて、わき芽ばかり出ることです。
5角形のオクラもわき芽は出るのですが、こんなには出ません。
オクラは下葉を掻いた方が、実が早く太ります。
色付きも良くなります。
実は、下葉の除去作業も大変です。
葉っぱがかなり大きいからです。
というわけで、丸オクラの長所と欠点を書いたのですが、
私としては、こちらの方がおいしいことと毎日収穫をしないで済むため、
来年も丸オクラを作ろうと思っています。
タキイ種苗から、家庭菜園用に、「まるみちゃん」という丸オクラが出ています。
今年は、この品種を知るのが遅かったので、来年、作ってみようと思っています。
今年作った「エメラルド」という丸オクラの欠点が少しだけでも改良されているかもしれません。
二つのオクラに共通していることですが、
水に強いのは、オクラ自体の長所です。
右側の稲を作っている田んぼからもれた水が溝を流れています。
(草が茂っていて、見にくいのですが。)
でも、オクラの成長には何ら影響はありません。
本当に、水に強いです。
丸オクラの写真です。
この写真だけを見れば、形が少し違うだけのように見えるのですが。
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