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2007年9月13日 (木)

今年も米の価格が下がりそうです

晴れ のち わずかに雨

  

私は、生産組合長をしていますが(なり手がないので)、先日、当地区の生産組合長会議がありました。

その席で、福岡県の米の作柄は、8月15日現在、「やや不良」だそうです。

最終的な結果ではないのですが、去年もそうでしたが、今年も平年以下の作柄かもしれません。

   

普通に考えると、作柄が悪いと、収穫量が減りますから、米の価格が上がるだろうと思われます。

しかし、状況は異なり、今年も米の価格が下がるだろうと予想されています。

日本人が米を食べなくなったことが最大の原因ですが、

今年から、コメ価格形成センターのルールが見直しされて、早めに低額でコメを売り抜ける産地が多くなるだろうと予想されています。

   

また、今年から(平成19年産米)、全農の事業方針として、内金は7000円しか支払われなくなるそうです。

もちろん、その後、売上げがたったときには、追加で支払われますが。

(当地の農協は、もう少し上乗せして、10000円~12500円の支払いがあります)

最終的には、おそらく14000円~15000円/60kg玄米にはなると思いますが。

  

内金の7000円は玄米60kg当たりですので、1反(1000㎡)当たりでは、収穫量480kg(8俵)として、56000円になります。

これでは、水稲生産農家の秋の支払いができなくなる恐れがあります。

農家へ米の販売金が入った後に、農家は各種支払いをする慣行があります。

機械代、肥料・農薬代、種・苗代、などなど結構な支払いがありますので、先に手出しをしなければならないだろうと思います。

実は、これらの費用は農協だけでなく、その他の商系の会社も、米の入金があった後に支払うという仕組みがあります。

農機具メーカーに対してもそのような代金支払いの仕組みです。

(私も、野菜を作り始めたとき、ある農機具メーカーの販売店からの請求が遅いので問い合わせたところ、そのような支払い方法(年、2~3回)になっていることにビックリしました。)

当然、内金だけだと、支払いができない状況に陥る可能性があります。

非常にきびしい状況です。

   

先日、ある農家と話していると、農協にだけ供出しているだけだと、4町(4ヘクタール)ではきびしく、10町歩くらい作らないと、採算に合わないと言われていました。

そうなると、トラクターは30馬力以上必要で(1馬力10万円とすると、300万円以上。各種のアタッチメントを付けると、さらに高くなります。)、3条刈りのコンバイン(700万円程度)も必要だそうです。

大変な金額がかかってしまいます。

農協への供出だけでなく、自ら販売先の確保も重要な課題になります。

    

米の生産農家にとっては、苦しい状況が続いています。

(野菜も大変ですが)

   

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コメント

ご指摘の箇所、修正しました。
また何かありましたら、教えて下さい。

投稿: マコト | 2007年9月14日 (金) 08時51分

トラクターは30馬力以上必要で(10馬力10万円とすると、300万円以上、

は、

、トラクターは30馬力以上必要で(1馬力10万円とすると、300万円以上、

だと思います。

投稿: | 2007年9月14日 (金) 08時14分

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