農産物直売所はおすそ分けでしょうか?
晴れ (30℃は超えていますが、以前よりも働きやすくなりました)
以前から思っていたことですが、
農家が作った野菜・くだものなどを売っている「農産物直売所はおすそ分け」でしょうか?
農業をしているオピニオン・リーダーなどが以前から言われていましたが、
私はいつも疑問に思っていました。
(今日の夕刊にそのような記事が出ていました。)
なぜ「おすそ分け」なのでしょうか?
「おすそ分け」とは、自分の家で食べきれずに余ったものを、近所の方々に配る事だと思います。
予想外に多くの収穫があったり、他の人から必要以上にいただいた場合に生じます。
もちろん、有料であるはずはなく、無料で配ります無償です。
直売所では、お客様に、自分の思った値段を付けて売ります。
ただで差し上げるのではありません。
お客様も自分のお金を出して買うのですから、より良いものを選びます。
この相手に売るという行為は、「おすそ分け」とは言いません。
直売所に野菜やくだものを出すということは、売るという意識を持って行い、買っていただきたいという意識を表現した行為だと思います。
もっと言うと、はじめから直売所で売ろうと思って作付けをしています。
そうでなければ、例えば、ほうれん草を10把も直売所には出せません。
自給で余った大根を10本も出すことはできません。
なぜなら、普通の家庭なら、冬に大根は多くて1週間に1本くらい使います。
11月から1月までの3ヶ月間に12本程度です。
12本しかいらないのに、直売所に1,2本ではなく、10本も出すということは、
明らかに、はじめから直売所で売ることを意識して作っていることに他なりません。
直売所に野菜を出すことは、決して「おすそ分け」ではありません。
最近の直売所は、まるでスーパーみたいになんでも取り揃えているところもあります。
直売所も大型化しています。
当地のJA(農協)が行っている直売所では、9月の端境期には、近くの農協や市場から仕入れて売っています。
もちろん、地元の農家が作っていないものばかりですが。
市場などから仕入れたものは、その旨を明記して販売しています。
その点は、地元の農家が主体であるという考えはしっかり持っています。
私も、今、直売所に出しているのは、ピーマンと冬瓜がメインです。
10月下旬になると、直売所にも色々な秋野菜が並んでくると思います。
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