国産の農産物はかなり安全と思う
晴れ
先週の月曜日の北部九州の梅雨明けから、晴れの日がもう8日間連続して続いています。
「梅雨明け10日は晴れが続く」と言われていることは、かなり当たっているようです。
先週の木曜日、九州大学公開講座「食と農を考える」を聞きました。
この公開講座は、農学部の6名の先生方が、「農業の振興と食育による地域活性化」というテーマでもって、1回に2名、計3回にわたって話されるものです。
色々と私の知らないビックリするような話をされました。
前回、中国のことを書きましたが、輸入食品の残留農薬違反件数の話がありました。
2006年5月末から、農薬のポジティブリスト制が施行されました。
その後の6ヶ月間の違反件数は以下の通りだったそうです。
国名 検査件数 違反数 違反割合
1 中国 13290 87 0.65%
2 エクアドル 160 53 32%
3 ガーナ 280 52 19%
4 台湾 480 26 5.4%
5 タイ 2176 13 0.6%
実は、中国は違反件数は多いものの、違反割合は他国に比べ、少ないというものでした。
中国ばかりが残留農薬違反をしているのではなく、他の国の輸入食品にも違反があるということです。
ひるがえって、日本の農産物はどうでしょうか?
私自身、農薬(主として、殺虫剤ですが)を使うのは、通常、0回ないし1回です。多くて、2回くらいです。
この理由としては、堆肥を中心とした有機質栽培で農薬を使うのが少ないこと、主として露地栽培で病気の発生が少ないこと、害虫が多く来る時期から少しずらして栽培していること、シルバーマルチなどの農業資材を使って、害虫の飛来を防いでいることなどがあります。
実は、その農薬を散布するという作業もとても大変です。
20kgを背負って、畝溝を歩きながら、散布しますが、面積が広いので、何回も20kgを背負わなければいけません。
3,4時間もかかったりします。
こんなつらい作業はしたくないというのが本音です。
営農の資料を持って、農家を廻ったりします。
ある時、おばあさんから、最近は稲の栽培で、農薬をあまり使わなくなったという話を聞きました。
稲の栽培で、農薬の使用量は明らかに減っていると思います。
私が小さい頃、野菜を洗剤で洗っていました。
テレビでも普通に放送されており、当時、違和感は全くありませんでした。
今から思うと、ぞっとします。
中国では、今でも、野菜を洗う洗剤が使われているようです。
国産の農産物はかなり安全と思うのですが、
野菜を販売して思うのですが、消費者は安全性や味よりも、まず見かけ(外観)を重視するように思います。
この見かけ重視の考えが輸入食品の残留農薬違反につながっていると考えるのは私だけでしょうか?
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この記事へのコメントは終了しました。
コメント
Hiro様へ
普通の野菜でも、都市近郊と田舎では野菜の価格が大きく違います。
最近、北九州のスーパーにも農協を通して、野菜を出しているのですが、地元、飯塚とこんなにも違うのかと実感しています。
農業を始めやすいのは田舎ですが、売りやすいのは大都市と思います。
それから、数年前に聞いた話ですが、福岡市内(九州の中では都会です)では、有機野菜を買おうと思って、実際に買う人は7,8%にまでなったそうです。
例えば、アンケートでも、有機野菜を買いたいと思う人は多いのですが、実際に購入するかは別問題のような気がします。
少しずつ購入層は増えてきていると思います。
がんばって下さい。
そして、たまに、このブログに遊びにきて下さい。
投稿: マコト | 2007年8月 1日 (水) 23時37分
すみません。職ではなく食の間違いです(^^;;
投稿: Hiro | 2007年7月31日 (火) 16時25分
はじめまして。ズッキーニの栽培を模索中にたどり着きました
とても興味深いお話ですね
職の安全が叫ばれている昨今ですが、やはり消費者が重視するのは見た目の良さや価格だと思います
自分は農業を始めたばかりで規模も小さく、採算度外視で無農薬を貫いておりますが、これもいつまで続くか正直なところ自信がもてません
これからもちょくちょく覗かせていただきますm(_ _)m
投稿: Hiro | 2007年7月31日 (火) 16時24分